2月13日下田地区安全運転管理協会による事業主セミナーが開催
されました。専務が役員として出席しました。
平成25年度表彰に続き、鈴木会長、藤井下田警察署長のご挨拶が
あり、三枝交通課長から下田警察署管内の交通情勢について講義が
行なわれました。写真は「市町別の事故発生状況」、「県内の人身
交通事故の発生状況」です。
このあと講師に「上原仏教美術館 主任学芸員 田島 整 先生」をお迎えし
『伊豆の仏教文化について』ご講演をしていただきました。
伊豆地域には、平安時代前期から鎌倉時代、室町時代、また江戸時代まで歴史的
な貴重な多くの仏像群が存在すること、河津町谷津地域の平安前期からの仏像群
をはじめ、下田市内、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、伊豆市、伊豆の国市など各
地域の人達によって昔から守られてきた仏像群があるなど、大変興味深いお話で
した。ご講演のなかでも私たちが住んでいる河津桜の里、河津町にある「河津平安
の仏像展示館」に収蔵されている仏像群の紹介をします。まず今まで収蔵されて
いたお堂、南禅寺です。
昨年春から秋にかけて、東京国立博物館の研究グループが第3次まで調査を進めて
きて、第7次まで行う予定になっているとの事です。今まで終わって判ってきている
のは、今まで知りえた情報より古く「薬師如来坐像」は平安時代前期、9世紀の作で、
関東・東海で最古だそうです。他にも新たに判明することの可能性が高いそうです。
この顔の髪の毛との境の部分も1cmほど段差があり、後の時代に修復が加えら
れているのが判るそうです。
今回調査にあたられているのは、仏像彫刻の第一人者の国立博物館の研究者20人
位で行われています。
この写真は、仏像まわりの空気を採取して材質を調べる方法で、解析する
機械は最新の機械を使っているとの説明でした。
また先生のお話のなかでも、他にもヨーロッパで展示され人気を集めた「二天立像」
が、力強さがあり、ギリシャの彫刻と肩を並べるほどである、と海外で有名である。
普通であればガラスケースに入れて展示する「おびんずる様」といわれる10世紀
の仏像が、一般の人により手で触れる事が出来るのはこの展示館だけである。
また最近この展示館のある ならんだの里で出土したすごい発見が、「焼き物で出来
た仏様の髪の毛」である。
など田島先生の判り易い、興味深いお話ですばらしい伊豆の歴史の世界に引き込まれた
充実した時間でした。皆さんもぜひ河津町谷津地区にある伊豆ならんだの里「河津平安
の仏像展示館」にお出かけください。詳細は弊社ホームページの周辺情報をクリックして
いただくか、河津町観光協会へお問い合わせください。