平安の仏像展示館と河津の郷
本日も伊豆ならんだの里、河津平安の仏像展示館に行って来ました。
今まで長い間、地元谷津区民の皆さんで南禅寺のお堂に納められ守
られてきた仏像群、2月20日のオープン以来河津桜まつり期間中
をはじめ、多くの人達が県外からも訪れています。
本日も車で近隣市町から来館された年配の方々や、リュックを背負い
東京方面から電車で河津駅に降り、30分ほど歩いて来られた若い女性の
方達が見受けられました。
ならんだの里の由来は「豆州志稿」や「掛川志稿」の文献によると、
那蘭陀寺というお寺がこの谷津地区にあったようです。また、学芸
員の先生の研究では条件つきではありますが、奈良時代、平安時代
の頃、河津の郷は伊豆急河津駅から天城寄りの平野部にかけて大き
な入り江で巨大な港町が存在し、関東、関西の航海の交易の拠点で、
補給港で有り、この拠点を守る為、伊豆を守る為たくさんの仏像を
置いたとの説があります。河津の東大寺の故宮川住職も同じような
説を唱え、建立や造像は関東に住む豪族たちが関わったのではと、
「風土誌・川津」に書き、有力な説では、と考えます。このように
歴史的にも河津の郷は大きな夢が膨らみます。
地蔵菩薩立像は10世紀の(1000年前)の仏像。
同じ敷地内にある南禅寺は「伊豆横道三十三観音霊場」の第17番
札所であり、十一面観音が本尊です。この十一面観音立像は頭上部
分が欠けており、昭和の初めから最近まで聖観音と言われてきまし
た。
展示館には貴重な仏像が24体、全てが平安時代の仏像で、
県指定文化財11体、町指定文化財が13体。今日は一部
を紹介致しました。
お問い合わせは、河津町観光協会 0558(32)0290 まで。
開館時間、 午前10時~午後4時
休館日は、 毎週水曜日(河津桜まつり期間中を除く)